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2012年12月14日

東電が福島原発事故を再検証 「安全より経済性を優先」と反省



        東電が福島原発事故を再検証 「安全より経済性を優先」と反省

 東京電力は14日、昨年3月の福島第1原発事故の原因を再検証し、再発防止に向けた安全策をまとめた。事故を防げなかった原因を「安全はすでに確立されたものと思い込み、(原発の)稼働率などを重要な経営課題と認識した結果」とし、安全より経済性を優先してきた姿勢を反省した。

 経営トップを含めた意識改革を進め、安全対策を先送りする「負の連鎖」を断ち切る施策案を掲げた。

 東電が9月に社内に設けた特別チームが、社員からの聞き取り調査などを元に、事故の総括と原子力安全改革プランを策定した。

 事故原因では、「設計段階の技術力不足」と合わせ「継続的な安全性向上の努力不足」を認めた。その背景に、事故対策の必要性を認めれば、立地地域に「原発が安全であることを説明することが困難になると考えた」とも打ち明けた。

 東電内では、トラブル隠しなどの不祥事をきっかけに、安全対策を向上させる機会もあったが、原因を中間管理職や現場に求めたため「経営層の具体的な改革案がなかった」と、組織の構造問題も振り返った。

 その上で、原子力の安全性向上を最優先の経営課題と位置付けるため、外部人材をトップにした安全監視組織の設置など、6項目の改革案を示した。

 すでに東電は6月、事故原因を「想定外の津波」などとする社内事故調査をまとめている。しかし、広瀬直己社長は9月、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に向けた信頼回復へ、事故原因の見直しと安全対策の年内とりまとめを表明。特別チームは10月、津波は「対処可能だった」と認めて謝罪姿勢を打ち出した。

 改革案は今後、内外の有識者らによる「原子力改革監視委員会」(デール・クライン委員長)の審査を受け、来年2月にも最終決定される。

産経新聞 12月14日(金)19時15分配信






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Posted by おだっちの菜の花油 at 20:33│Comments(0)
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