2014年02月20日
「真央は強く、勇気のある子」=有終の美願うニコル氏〔五輪・フィギュア〕
「真央は強く、勇気のある子」=有終の美願うニコル氏〔五輪・フィギュア〕
【ソチ時事】フィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)が、よもやのショートプログラム(SP)16位に沈んだ。銀メダルに泣いたバンクーバー五輪からの4年間、23歳は試練を乗り越えてきたはずだった。
SPで演じたのは、16歳のときにも滑ったショパン作曲「ノクターン」。集大成のシーズンに改めて選曲したのは、成長した姿を見せたいためだったが、悲しく映った。
プログラムを振り付けたカナダ人のローリー・ニコル氏は浅田を深い悲しみから立ち直らせた一人だった。
2011年11月、浅田は最愛の母、匡子さんを病気で失った。そのシーズンが終わると、憔悴(しょうすい)し切ったように、「スケートをやめたい」と口にした。ニコル氏は「悲しむ時間が必要だった。悲しんだ後に、またスケートを楽しめる時間が必ずくる」と信じた。
競技を続けるか決めかねたまま、浅田が12年5月、アイスショーのプログラムを作るために、カナダ・トロントにニコル氏を訪ねた。同氏はあえて明るく、楽しい曲を聞かせて、こう浅田に話した。
「真央のお母さんも真央に悲しくしていてほしくはないはず。悲しんだ後に、またスケートが楽しめるときがくるから。そうすればお母さんが望むように、幸せな人生を歩んでいけるのよ」
音楽に耳を傾ける浅田から自然と笑みがこぼれ出し、自ら氷に乗った。出来上がったナンバーが、昨季のSPで使われた「アイ・ガット・ザ・リズム」だった。
浅田の芯の強さを知っている。「彼女は悲しい事実を言い訳にしない。本当に勇気がある強い子。私のヒーローよ」とニコル氏。フリーで有終の美を飾ることを、願っている。
時事通信 2月20日(木)8時30分配信




Posted by おだっちの菜の花油 at 09:26│Comments(0)
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