2022年04月05日
後ろ手に縛られ頭部に銃弾
Reuters
アングル:後ろ手に縛られ頭部に銃弾、キーウ近郊ブチャの惨劇
アングル:後ろ手に縛られ頭部に銃弾、キーウ近郊ブチャの惨劇
[ブチャ(ウクライナ) 4日 ロイター] - ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊・ブチャの道ばたには、後ろ手に縛られ、頭部に銃弾を受けた男性が倒れていた。ウクライナ当局の発表によると、ロシア軍による5週間の占領後に見つかった地元住民の遺体は数百人に上る。

アングル:後ろ手に縛られ頭部に銃弾、キーウ近郊ブチャの惨劇
© Reuters/ZOHRA BENSEMRA
ブチャのタラス・シャプラフスキー副市長は、ロシア軍の撤退後、ロシア軍による法を逸脱した殺害の犠牲となった約50人の遺体が発見されたと述べた。ウクライナ当局は戦争犯罪だと、ロシア政府を糾弾している。
ロイターは、死亡した住民を誰が殺害したのか、独自に確認することはできなかった。
しかし、ロイターの記者が3日に確認した3人の遺体は、いずれも頭部に銃弾を受けており、処刑されたとするアナトリー・フェドルク市長らの証言と状況が一致した。3人のうち1人は両手を縛られ、2人は縛られていなかった。
3人は、体の他の部位に目立った傷はなかった。全員男性で民間人の服装だった。手を縛られた遺体には、唇など顔に火薬による火傷の跡があり、至近距離から撃たれたと見られる。
両手は白い腕章のようなもので縛られていた。ある女性によると、ロシア軍はブチャを占領中、住民に身元確認のため腕章の着用を義務付けていた。
ロイターはロシアの政府と国防省に、記者が目撃した遺体について質問したが、回答は得られなかった。
ロシア国防省は3日の声明で、ブチャでロシア軍が「犯罪」を犯したと主張する、ウクライナ当局が公開した写真やビデオは全て「挑発」であり、ロシア軍は住民に暴力を振るっていないと説明した。
また、同省の声明では、3月30日に軍が撤退する際に、キーウ近郊の住民に452トンの人道支援物資を提供したと説明している。
一方、同副市長は、ロシア軍の撤退後、約300人が遺体で発見され、このうち50人がロシア軍に処刑されていたと述べた。ロイターは、この数字を独自に確認することはできなかった。
他の人々は複数の方向から銃弾を浴びるか、もしくは今のところ死因が分かっていない。
市長は「どんな戦争にも民間人に対する交戦規定がある。ロシア軍が、意図的に民間人を殺害したことが明らかになった」と述べた。
<浅い墓、供えられたウオッカ>
ロイターは、ロシア軍に身柄を拘束された後、遺体で発見された人がいると証言する住民や、頭に1発の銃弾を受けた2人の遺体が発見されたと話す別の住民からも話を聞いた。
ロイターは、こうした住民の証言の内容を独自に確認することができなかった。
タチアナ・ボロディミリブナさんは、夫の墓を指し示し、泣きながら、ロシア軍から受けた辛い体験を語った。墓はできたばかりで浅く、一杯のウオッカとクラッカーが供えられていた。
元ウクライナ海兵隊員である夫とタチアナさんは、自分たちが住む建物にロシア軍が司令部を設置した際、住居から引きずり出され、身柄を拘束された。
ロシア軍はブチャに入ると、住民に対して身元を明らかにし、書類を提示するよう求めたという。
タチアナさんは、チェチェン共和国出身と思われるロシア軍の兵士から「切り刻む」と脅されたという。この兵士がチェチェン出身だと分かった理由は説明しなかった。
4日後に解放されたが、夫は何日間か居所が分からなかった。だが、住居がある建物の地下の階段の吹き抜けに何体かの遺体があると知らされた。
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Posted by おだっちの菜の花油 at 17:16│Comments(0)
│ウクライナ戦争
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