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2007年11月06日

晩 秋

                収穫の終わった田圃
    晩 秋
  
 今年の上ノ国の稲作農家は
 幼穂形成期と穂出期の7月に
 20日間以上ヤマセの風と低温が続き、
 幼穂が十分に育たず
 開花も満足にできませんでした。

 8月9月は例年になく
 晴天と高温が長く続いた年でしたが、
 出来秋は平年作の30%程度に止まり、
 10a当り国に売渡しの出来るコメは
 180kgにも及ばない不作となってしましました。

 米価の低落で60kg1俵のコメが
 8,000円~9,000円の価格では
 大豊作でも稲作農家の採算は取れない
 今日の米作農家の現状です。

 12月中旬頃に
 米の農業共済掛金の交付を受けても
 来春の農業経営への資金繰りは
 大変厳しい状況に
 追い込まれて行くことには、
 変わりはありません。

 世界の自由主義経済諸国では勿論のこと、
 干ばつ等の自然災害に見舞われている
 アフリカ諸国よりも 
 穀物の自給率が低い日本にあっても、
 日本の財界は
 自分達の史上空前の利益を
 さらに確保するために、
 日本農業の一層の国際的市場開放を
 政府に迫っています。

 国際金融市場における金余りが
 原油への投機に流れ
 すべてを石油に依存していると
 言っても過言でない日本の経済と産業構造は、
 経済格差、産業格差、地域格差、生活格差
 命の格差さえ生み出している。

 その格差を打ち砕いていくためには
 政治の流れをどんなことがあっても
 変えていかなければ、
 弱者の国民は生きていけない国に
 なってしまっています。


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