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2008年12月31日

地域資源循環社会構築の夢

 平成21年の新春をお迎えしお喜び申し上げますとともに
 皆様のご多幸をご祈念申し上げます。

 地域資源循環社会構築の夢

 私たち農業者と町内外の異業種の方々が、
 上ノ国町の豊かな自然環境を保全し、
 「地域資源循環型の上ノ国町」を構築する、
 協働のプロジェクトとして
 「天の川・菜の花テクノロジ-プロジェクト」構想を
 立ち上げました。

 同構想の実現に向けては、
 北海道檜山支庁及び上ノ国町の、
 大きな指導支援を頂ながらのものでもあります。

 今日の厳しい農業経営の現況を打破する、
 新たな作物の導入による「循環型農業」を
 作り上げようとするものです。
 栽培する作物は「菜種」(菜の花)です。

 アメリカを中心とする穀物を使用したバイオ燃料生産なより、
 世界的に穀物不足が生じ、
 アメリカの穀物に依存してきた日本では、
 飼料穀物の異常高騰や穀物使用の食料品等の高騰など、
 国民生活に深刻な経済不安を生み出し、
 食用油の殆どを輸入に依存していると
 言っても過言ではありません。

 アメリカの輸入牛のBSEや中国の輸入野菜や
 餃子、ウナギ等々国民の食料品への安心・安全が
 どの時代にもないほど問題化されたことはありません。 
 菜種油の99.9%は外国依存です。

 この様な食料の安心・安全に対する不安に対して、
 食料である農産物等を国内で生産する者として、
 自信を持って安心・安全を宣言できる物を
 生産し供給する責任があると考えるものです。
 農業が地域の自然環境を守り保全していることに確信を持って
 農作物を生産することではないでしょうか。

 地域資源循環社会構築の夢

 私たちの取り組む目的は
 「菜の花」(菜種)を栽培し多段階利用により、
 農業振興、観光振興、景観形成、
 福祉・教育の多面的な展開を図りながら、
 「地域循環システム」を作り上げようとするものです。

 循環システム
 菜の花を作付け(菜種播種体験)→ 菜の花「花見観光交流」→ 収穫
 → 菜種搾油(搾油体験・通年)→ ナタネ油商品化・販売(地産地消・特産品販売)
 → 廃食油回収→バイオ燃料(BDF)精製( 農耕機械・公用車・建設機械等への利用)

 3つのプロジェクトによる
 地域資源循環社会の構築と地域活性化

 1、菜の花テク・プロジェクト
 ・菜の花栽培をすすめ、収穫した菜種からナタネ油を製造し、
安心安全な食用油を提供する。
 ・菜の花栽培面積を拡大し有休農地を解消(土地資源の有効活用)
 ・ナタネの搾りかすを肥料や堆肥等に利用し、循環農業を促進する。
 ・菜の花栽培により農業所得の安定・向上。
 ・菜の花開花に合わせて、イベントの開催、
搾油体験等による交流人口の拡大により地域の活性化。

2、地産地消循環プロジェクト
 ・ナタネ油を町内飲食店・旅館・一般家庭への地産地消と、
安心安全な誇れる町内農畜水産物の町内外へ産直販売体制を構築。
 ・地元農畜水産物の地元消費により、物流コスト・エネルギ-の
削減による地球温暖化対策に貢献。
 ・異業種参入による協働の新たな地域企業・産業興し。

 3、環境教育・福祉協働循環プロジェクト
 ・ナタネ油の製造作業、バイオ燃料精製作業など、
高齢者や障害者のマンパワ-を活かした地域福祉協働促進。
 ・幼少児童生徒への環境体験教育の推進。
 ・バイオ燃料を農耕機械、公用車、建設機械等の燃料利用で、
地域全体での資源循環と地球温暖化に奇与。

 以上の構想実現のために
 農業生産法人(仮称)「ファ-ムイン天の川」を、
 3月までに設立することにしています。
 また「天の川・菜の花プロジェクト協議会」が、
 1月中に発足されることになっています。

 地域資源循環社会構築の夢

 1月15日には、
 NPO 法人「あきた菜の花ネットワ-ク」の
 事業活動担当理事の鈴木秀雄氏が来町し、
 檜山支庁、上ノ国町、町内関係農業者、
 町内外の異業種の方々との交流会が開催されます。

 私たちは今年8月下旬の菜種播種に向けて
 新年早々から動いて行きます。
 今年の栽培面積は約10ヘクタ-ルを目標としています。
 来年5月中旬には町内の畑で
 菜の花を満開にさせることを目指します。
 町内の農業者や町民の皆さん、
 町内外の関心のある皆様のご支援ご協力を
 お願いすることになるでしょう。
 その節はよろしくお願い致します。


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Posted by おだっちの菜の花油 at 15:12│Comments(0)思  い
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