2015年01月16日
わが町の伝説・十兵衛石
わが町の伝説・十兵衛石

木ノ子から大崎までの間約4㎞は、
美しい砂と小砂利の続く釣りメッカであり、
釣時期ともなると遠く道央方面からも釣果に
胸をふくらませた太公望が、
投釣のダイゴ味を期待して竿を林立させる大安在海岸がある。

ハマナスが赤い花をつけ、エゾカンゾウが一面に裏山を色どり、
八幡牧野に草をはむ日本短角牛の姿がのどかにみられる一角に
小さな十兵衛石と呼ばれる岩がある。

昔、中須田に〝十兵衛さん〟という力があり、
相撲のめっぽう強い男が居た。
ある年の木ノ子稲荷神社の祭典に奉納相撲の
花形力士として活躍した十兵衛は、
振舞酒のほろ酔い機嫌で帰る途中、
大安在の砂浜で昼の疲れで眠り込んでしまった。

何時間かして眠りからさました
十兵衛の前に大男が立っているので、
「昼の仕返しに来たか。さあ来い」とばかりに組みついた。
翌朝、岩の傍に血にまみれ、
こと切れた十兵衛の変わり果てた姿があった。
狐狸にだまされたのだろうともいう十兵衛石の名の起こりである。
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Posted by おだっちの菜の花油 at 22:26│Comments(0)
│まちの風景
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