2008年04月13日
自然と共存する河川整備

4/12「北海道の川と暮らしから公共事業のあり方と展望を考えるシンボジウム」開催(札幌市)
今回のシンボジウムは
「北海道の川と暮らしから
公共事業のあり方と展望を考える」として
北海道自然保護協会、
北海道の森と川を語る会などの6団体が主催。
また協賛として
大雪と石狩の自然を守る会、
遊楽部川の自然を守る会など
10団体等で開催されました。
21世紀に入り自然と人間との共存が
重要な課題となっています。
今年七月に洞爺湖畔で開催される
G8サミットでも環境は
最も重要なテーマとなっています。
治水や利水目的のために建設されてきたダムは
河川環境を変え河川生態系を劣化させています。
自然の流れに逆らうのではなく
自然と共存する別な方法が
模索される時代となってきました。
国連は
貧困や飢餓の減少や
持続可能な環境の確保などの
ミレニアム開発目標(
達成期限は2015年)を掲げましたが
目標達成のためには
生態系の劣化を克服することが
最大の課題であると述べています。
人間が行う改変によって生態系が劣化して
生態系サービス
(人間は生態系の一部を成すものであり
生態系から食料や気候調整その他の
サービスを受けている)が失われ、
劣化のコストはしばしば
あるグループの人々から
ほかの人々に転嫁されるか、
将来世代に転嫁される
と述べられています。

今回の「北海道の川と暮らしから
公共事業のあり方と
展望を考えるシンボジウム」は
北海道内で現在建設中もしくは
計画中のダムについて
ダムが生態系に与える影響
ダムの有効性
ダムの費用対効果や
経済的効果などについて検討し
自然と共存を図る治水や利水について
道内各地域で取り組んでいる報告に基づいて
各専門家も参加して
今後の方向性を探りました。
天塩川の自然を考える会代表の
宮田修氏は
天塩川水系・サンルダムによる
サクラマスへの影響について
北海道開発局は
サンルダムでは魚道の設置などの保全対策をし
サクラマスの保全に
配慮すると説明していますが
サクラマスの産卵床調査の結果から
次の世代その川に帰ってくる
サクラマスの親魚が
魚道の入り口がわからない
体力の消耗のため魚道を上りきれない
産卵場所がダム湖に水没している等々で
親魚は半分になってその繰り返しが続くと
限りなく親魚の遡上率が少なくなっていく
可能性が考えられますと報告。
前川光司前北大教授(魚類生態学)は
サクラマスの生態系と保全と題して講演し
サクラマスは多くのサケ科魚類と
同様複雑な生活史を持ち
雌と一部雄はほぼ2年目の春に
銀毛(スモルトと呼ぶ)に
変態し川から海に降りる。
1年間海洋で生活したのち
春から夏にかけて河川に遡上し
9~10月に産卵母川回帰が強い。
河川生活期間が長いために
その生息は川の環境に大きく依存
特に河畔林は重要な意味を持つことが知られている。
渓畔林から供給される倒流木は淵を形成して
ヤマベ(ヤマメ)の生息数に影響を与える。
渓畔林は輻射熱を遮断して川の温度上昇を防ぎ
冷水性のヤマベの生息を助けることになり
川の環境多様性もヤマベの生息に影響する。
川に残留したヤマベと遡上してきた
サクラマスがペアとなり
産卵集団が形勢されることにもにり
遡上不能なダムはサクラマスに
決定的な影響を与えることになる。
これまでに建設された
ダムにつくられた魚道との関係から
サクラマス資源が魚道によって資源維持がないこと
シロサケとは違って放流による
資源の回復が難しいことなど
北海道がサクラマスの分布の中心であることから
ダム建設の影響は大きいと予測されますと述べました。

また今本博健京都大学名誉教授(河川工学)は
自ら研究者として係わってきた
河川整備での反省を踏まえて
とくに問題なのは治水と利水を主体とした
河川整備が環境に重大な影響を
及ぼしたことである。
もともと河川管理者の河川環境への意識は低く
これまでの河川整備により多様な生物の生息
生育環境の多くが失われた。
これまでの治水の構造的欠陥を
是正するためには
いかなる規模の洪水をも対象とする
河川環境に重大な影響を及ぼさない
河川対応を流域対応を併用する
壊滅的な被害を回避する。
河川整備事業を計画されたときには
整備事業を審議する検討委員会については
河川管理者が委員を選ぶことに対して
関係者市民が選ばれるように
運動を強めていくことが重要です
と語りました。
シンボジウムに参加してみて
わが町のこれまでの経緯は
町内を流れる各河川整備事業において
行政が主導的立場で積極的に多くの住民を
参加させるのではなく
関係する一部住民を参加させ
河川整備事業等を実施してきています。
私自身
公的立場の責任を負う者の一人として
河川整備事業に係わる
環境と生態系へ及ぼす影響の
重大性についての理解と認識が
希薄だった責任の重さを
痛感させられました。
天の川・石崎川など
町内を流れる河川の実態を再確認しながら
河川環境の保全活動をすすめたいと思います。

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2008年04月12日
早朝札幌へ
2008年04月11日
母なる天の川
天の川橋より大千軒岳、七ッ岳源流を望む

上ノ国町の中心部を流れ
大千軒岳、七ッ岳を源流とする清流天の川は
多自然型河川改修と称して
河川改修工事を行って10年余りの歳月が過ぎています。
多自然型河川改修だとして
川底をブルトーザーで掘り起こして土砂を除去し
河畔に石を積み上げ柳の木を差し込んで
河畔林をつくることにした改修工事等でした。
天の川橋

河川改修前には
春の雪解け水が流れ出す頃には
モズクカニが堤防を越えて
道路まで這い上がるほど遡上していましたが
今はその姿さえ見えなくなっています。
北海道最古の歴史を築き上げてきた
上ノ国の源をなす天の川を
私たち一人ひとりの住民が
いま一度天の川の川岸に立ち
天の川から学び合う心を
持つことが求められているのではないでしょうか。
天の川橋より河口を望む

天の川から
私たちの暮らしと未来を展望するために
議員活動の政務調査活動として
明日12日早朝札幌にでて
「北海道の川と暮らしから公共事業のあり方と
展望を考えるシンボジウム」に出席します。
シンボジウムは
北海道大学クラーク会館を会場に
12日午後1時30分より
北海道自然保護協会など
5団体が主催して開催されます。
(テーマ1)サクラマスの保全と河川環境
報告・天塩川水系サルン川とサクラマス
宮田 修氏(下川自然を考える会)
講演・サクラマスの生態と保全
前川光司氏(北大教授)
(テーマ2)河川整備を考える
報告・治水についての疑問
佐々木克之氏(北海道自然保護協会)
講演・これからの治水はいかにあるべきか
今元博健氏(京都大学名誉教授)
(テーマ3)公共事業と地域経済
報告・忠別ダム・サルンダムと自治体財政
山城えり子さん(ネットワーク旭川地球村)
講演・地域開発とダム問題
ー住民本位の地域振興を考える
小田 清氏(北海学園大学教授)
総合討論ー公共事業であるダム事業はどのように
私たちの暮らしと河川環境に影響を与えるかー
ーパネルディスカッションー
住民参加による川つくりのあり方
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上ノ国町の中心部を流れ
大千軒岳、七ッ岳を源流とする清流天の川は
多自然型河川改修と称して
河川改修工事を行って10年余りの歳月が過ぎています。
多自然型河川改修だとして
川底をブルトーザーで掘り起こして土砂を除去し
河畔に石を積み上げ柳の木を差し込んで
河畔林をつくることにした改修工事等でした。
天の川橋

河川改修前には
春の雪解け水が流れ出す頃には
モズクカニが堤防を越えて
道路まで這い上がるほど遡上していましたが
今はその姿さえ見えなくなっています。
北海道最古の歴史を築き上げてきた
上ノ国の源をなす天の川を
私たち一人ひとりの住民が
いま一度天の川の川岸に立ち
天の川から学び合う心を
持つことが求められているのではないでしょうか。
天の川橋より河口を望む

天の川から
私たちの暮らしと未来を展望するために
議員活動の政務調査活動として
明日12日早朝札幌にでて
「北海道の川と暮らしから公共事業のあり方と
展望を考えるシンボジウム」に出席します。
シンボジウムは
北海道大学クラーク会館を会場に
12日午後1時30分より
北海道自然保護協会など
5団体が主催して開催されます。
(テーマ1)サクラマスの保全と河川環境
報告・天塩川水系サルン川とサクラマス
宮田 修氏(下川自然を考える会)
講演・サクラマスの生態と保全
前川光司氏(北大教授)
(テーマ2)河川整備を考える
報告・治水についての疑問
佐々木克之氏(北海道自然保護協会)
講演・これからの治水はいかにあるべきか
今元博健氏(京都大学名誉教授)
(テーマ3)公共事業と地域経済
報告・忠別ダム・サルンダムと自治体財政
山城えり子さん(ネットワーク旭川地球村)
講演・地域開発とダム問題
ー住民本位の地域振興を考える
小田 清氏(北海学園大学教授)
総合討論ー公共事業であるダム事業はどのように
私たちの暮らしと河川環境に影響を与えるかー
ーパネルディスカッションー
住民参加による川つくりのあり方
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2008年04月10日
森林・自然を愛する心の醸成を

上ノ国町林野火災予消防対策連絡協議会が開かれました。
春の乾燥季の時期である4月1日から5月末までの期間
林野火災予防対策のために関係機関や団体
町内会代表など30数名が出席して
上ノ国町林野火災予消防対策連絡協議会が開かれました。

上ノ国町や国有林を管理する檜山森林管理署
道有林を管理する渡島西部森づくりセンターなどから
挨拶を兼ねた林野火災予防についての
取り組みについての報告がなされました。
上ノ国町からは
林野火災予消防対策の趣旨について報告がなされ
関係機関・団体等が連携に努めること。
畑地での火入れの届出や山菜取り・魚釣りなどの
レジャー等で入山する時にはタバコの火や
マッチの使用に十分に気を付けることなどについての
取り組み等について述べられ
出席した皆さんが予消防対策についての
取り組みについてを確認しました。
主催者側から
出席者からの質問や意見等があればとなりましたので
私から
林野火災予消防対策で最初に取り組むべきことは
国有林・道有林・町有林と民有林も含めて
「国民・道民・住民(市民)が
森林や自然を守り愛する心を醸成する取り組み」を
関係機関が連携して取り組んでいくことが
必要ではないでしょうか。
この意識を醸成させることで
林野火災を予防できる第一歩になるのではないか。

今年は環境サミットが開催され
一層森林資源を守ることが重要(檜山森林管理署)
でもあるとされましたが
国有林内では作業道(森林管理道)が尾根等につくられ
谷底まで数百メートルにも及ぶ土砂を崩している実態は
林野火災に等しい森林破壊となるものではないでしょうか。
とも発言させていただきました。

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Posted by おだっちの菜の花油 at
21:11
│Comments(0)
2008年04月09日
早出馬鈴薯植え付け


3月中旬には雪が消え春の農作業が早まっています。
町内大留の高橋喜代美さんは
例年より一週間近く早い4月3日から
早出馬鈴薯の植え付け作業をはじめています。
昨年は6月から7月中旬までのヤマセ風や
夏の異常高温と干ばつでS玉の馬鈴薯が多く
芳しくありませんでした。
今年も早出馬鈴薯を約1.5ha植え付けし
7月中旬には出荷がきればと期待しています。
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Posted by おだっちの菜の花油 at
15:26
│Comments(0)
2008年04月08日
一般質問会議録要旨
第1回(3月)定例議会一般質問会議録要旨
●尾田孝人議員
問1.自立プランの検証と見直し経過は。
上ノ国町行財政改革検討委員会はこの間、町自立プランの検証見直し作業をどの様に行ないその検証見直しの経過はどう推移してきているのか。
町 長答…一点目、「自立プランの検証と見直し経過は」のご質問でございます。
上ノ国町行財政検討委員会は、第一回目の会議を昨年七月三日に開催し、委員十二名の方々に委嘱状を交付いたしました。その会議において、委員長及び副委員長の選任を行い、自立プランの検証方法について、協議を行って参りました。
九月からは、本格的に検証作業に入り、これまで五回に亘り会議を開催し、行政改革及び財政改革の計画内容を個別項目ごとに「現状」や「課題」、「今後の取組み」について検証を行っているところであります。
今後は、一般行政報告で申し上げましたとおり、これまでの会議内容の取りまとめを行い、今年度末までには、答申書の提出が予定されております。
なお、平成二十一年度一般会計予算で企画費に計上しております報酬につきましては、総合計画策定審議会委員に関するものでございます。
●尾田孝人議員
再質問…まず第1点目であります。
自立プランの検証と見直しの経過はということでお伺いしたわけであります。行政改革検討委員会はこれまで5回開催し、現状や課題、そして今後の取り組みについて検討なされているという答弁であります。
それでは中間的に具体的にどの項目でどのような現状になっているのか、それでさらに経過がどういう状況に今なって、さらに今後どういう取り組みをしようとしている意見が出ているのかということについては述べられておりません。
本来であれば、私の質問はその経過と経緯はということでありますから、その答弁をもらわなきゃならないわけであります。その点でどのような課題について、どう現状を把握認識し、そして課題をどう今議論しているのか、そして今後どういう取り組みをしていくべきかということの議論をどうしているのかということについて、改めてお伺いいたします。
政策室長(疋田英夫君)
1回目の答弁の中で今の検討委員会で行われている内容についてお話いたしましたけれども、今議員さんが述べられたのは中身の部分で具体的な回答をいただきたいということなんですが、それについては今検討委員会の方で最終的な調整をした上で、町長の方に答申を行うことになっておりますので、それを持って改めて議員さんの方に報告、議員協議会とかそういう機会を通じてということになると思いますけれども、改めて具体的な内容についてはそちらでご報告申し上げたいと思っております。
●尾田孝人議員
問2.社会の変化に迅速的確に対応できる更なる組織機構改革を。
町長は町政執行方針で、自立プランの第3の柱として、社会の変化に迅速的確に対応できる組織機構改革の取り組みについて、着実に推進させていただいているとされていますと述べられています。
町長が町政を担った平成14年6月から、自立プランを掲げる以前の平成17年までの3年間と、自立プラン目標を明確にして推し進めてきた、平成19年度までにおける組織機構改革の着実な成果とは、いかようなものだとしているのか。
またその成果が、町民1人ひとりが現状を自覚し、わが町を変えるという意識変革にどの様に反映した成果として現れているのか。
更に、それらの成果と課題を解決し、より一層、社会の変化に迅速且つ的確に対応できる組織機構改革が必要であると見受けられます。
新年度の町政執行に当り、人事異動も含めた更なる機構改革を行うべきと考えますが如何か。
町 長答…二点目、「社会の変化に迅速的確に対応できる更なる組織機構改革を」のご質問でございます。
上ノ国町行財政改革計画(自立プラン)では、財政の立て直しが急務であったことから、その対応策として町民の皆さんに痛みを伴う改革と併せて、人件費の抑制を行うことが必要不可欠でありました。
このため原則的に退職者の不補充により、平成十四年度当初の職員数百十六名から平成十七年度は百八名、平成十九年度は百三名とこの間に十三名の削減を行い、また職員定員管理計画では平成二十二年度には九十名を目標としております。
このように職員数の削減が行われていく中で、多様化する業務に対応できるようにするため平成十七年度に組織機構の抜本的な改革を行い、課の統廃合及びグループ制を導入したところであります。現在の組織機構は、職員数が減少していく中で行政事務を滞りなく行うための最善策として構築したものであります。
また、このことにより町民の意識変革にどの様に反映されたかとのご質問でありますが、組織機構改革に限らず自立プラン全体を通して、町民の皆様は、自ら出来るものは自らが行うとの意識変革が現れてきていると私は感じております。
なお、新たな組織機構改革につきましては、課長等で組織している主管者会議での協議を踏まえて、平成十九年度に一部の見直しを行いましたが、基本的に自立プランの期間中は現在の組織機構を維持する方針といたしておりますが、人事異動については適宜行って参る考えでございます。
●尾田孝人議員
再質問…社会の迅速に応える職員体制の強化であります。
町はまず自立プランの中で行財政改革、かなり厳しい財政を切りつめながら、より効率的な行政執行を図るということで、職員の定数についても削減なされているわけであります。
しかし、その中で職員の皆さんが、町長に思いがあるように、本当に私は毎回一般質問させていただいているわけであります。本気になって町民の願いに応える行政執行の事務執行を行っているのかということについては、私一人の議員として町政執行の状況を見るに当たって、まだまだ不十分であると、それは町長が町政を担って執行方針で述べられましたように、6年過ぎたわけであります。7年目に入るわけであります。
この間そういう職員体制がなかなか十分に町民の皆さんの願いに応えることが出来ない、相反することになるわけです。町長は答弁で人事異動については適宜行って参る考えでありますけれども、改めてもう一度私は抜本的な職員体制のあり方を検討して、やっぱり後2年より時間のない2期目の工藤町政として、一層町民の皆さんに見える行政執行に当たる職員体制をとるべきだと思います。その点でいかがかお伺いいたします。
副町長(宮津光則君)
まず職員の意識改革というのは当然町長就任以来、先頭に立って、そして引っ張ってくる、あるいは意識浸透を図るということに努めてきているわけでありますけれども、相当の部分でそれについては改革がなされてきているというふうに思います。
ただ、ある意味ではまたこれが100%達成されたとは言い難い、これも事実でございます。この意識改革というものに関しましては、措置をとったから直ちに改善されるとかそういう性格なものとはやはり異なっておりますので、長い目で見ていただきたいということで、議員さんご指摘されましたとおり、毎回この議会の中ではこの改革について質疑応答をしてきているわけであります。
町長の意識としては、何ら変わることなく、この町民のためにどうすべきか、こういうことについて職員の皆さんに徹底を図るように毎回、精一杯努力をしている。こういうことより今の時点ではお答えできないということでご理解をいただきたいと思います。(ここをクリックで続きへ)
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●尾田孝人議員
問1.自立プランの検証と見直し経過は。
上ノ国町行財政改革検討委員会はこの間、町自立プランの検証見直し作業をどの様に行ないその検証見直しの経過はどう推移してきているのか。
町 長答…一点目、「自立プランの検証と見直し経過は」のご質問でございます。
上ノ国町行財政検討委員会は、第一回目の会議を昨年七月三日に開催し、委員十二名の方々に委嘱状を交付いたしました。その会議において、委員長及び副委員長の選任を行い、自立プランの検証方法について、協議を行って参りました。
九月からは、本格的に検証作業に入り、これまで五回に亘り会議を開催し、行政改革及び財政改革の計画内容を個別項目ごとに「現状」や「課題」、「今後の取組み」について検証を行っているところであります。
今後は、一般行政報告で申し上げましたとおり、これまでの会議内容の取りまとめを行い、今年度末までには、答申書の提出が予定されております。
なお、平成二十一年度一般会計予算で企画費に計上しております報酬につきましては、総合計画策定審議会委員に関するものでございます。
●尾田孝人議員
再質問…まず第1点目であります。
自立プランの検証と見直しの経過はということでお伺いしたわけであります。行政改革検討委員会はこれまで5回開催し、現状や課題、そして今後の取り組みについて検討なされているという答弁であります。
それでは中間的に具体的にどの項目でどのような現状になっているのか、それでさらに経過がどういう状況に今なって、さらに今後どういう取り組みをしようとしている意見が出ているのかということについては述べられておりません。
本来であれば、私の質問はその経過と経緯はということでありますから、その答弁をもらわなきゃならないわけであります。その点でどのような課題について、どう現状を把握認識し、そして課題をどう今議論しているのか、そして今後どういう取り組みをしていくべきかということの議論をどうしているのかということについて、改めてお伺いいたします。
政策室長(疋田英夫君)
1回目の答弁の中で今の検討委員会で行われている内容についてお話いたしましたけれども、今議員さんが述べられたのは中身の部分で具体的な回答をいただきたいということなんですが、それについては今検討委員会の方で最終的な調整をした上で、町長の方に答申を行うことになっておりますので、それを持って改めて議員さんの方に報告、議員協議会とかそういう機会を通じてということになると思いますけれども、改めて具体的な内容についてはそちらでご報告申し上げたいと思っております。
●尾田孝人議員
問2.社会の変化に迅速的確に対応できる更なる組織機構改革を。
町長は町政執行方針で、自立プランの第3の柱として、社会の変化に迅速的確に対応できる組織機構改革の取り組みについて、着実に推進させていただいているとされていますと述べられています。
町長が町政を担った平成14年6月から、自立プランを掲げる以前の平成17年までの3年間と、自立プラン目標を明確にして推し進めてきた、平成19年度までにおける組織機構改革の着実な成果とは、いかようなものだとしているのか。
またその成果が、町民1人ひとりが現状を自覚し、わが町を変えるという意識変革にどの様に反映した成果として現れているのか。
更に、それらの成果と課題を解決し、より一層、社会の変化に迅速且つ的確に対応できる組織機構改革が必要であると見受けられます。
新年度の町政執行に当り、人事異動も含めた更なる機構改革を行うべきと考えますが如何か。
町 長答…二点目、「社会の変化に迅速的確に対応できる更なる組織機構改革を」のご質問でございます。
上ノ国町行財政改革計画(自立プラン)では、財政の立て直しが急務であったことから、その対応策として町民の皆さんに痛みを伴う改革と併せて、人件費の抑制を行うことが必要不可欠でありました。
このため原則的に退職者の不補充により、平成十四年度当初の職員数百十六名から平成十七年度は百八名、平成十九年度は百三名とこの間に十三名の削減を行い、また職員定員管理計画では平成二十二年度には九十名を目標としております。
このように職員数の削減が行われていく中で、多様化する業務に対応できるようにするため平成十七年度に組織機構の抜本的な改革を行い、課の統廃合及びグループ制を導入したところであります。現在の組織機構は、職員数が減少していく中で行政事務を滞りなく行うための最善策として構築したものであります。
また、このことにより町民の意識変革にどの様に反映されたかとのご質問でありますが、組織機構改革に限らず自立プラン全体を通して、町民の皆様は、自ら出来るものは自らが行うとの意識変革が現れてきていると私は感じております。
なお、新たな組織機構改革につきましては、課長等で組織している主管者会議での協議を踏まえて、平成十九年度に一部の見直しを行いましたが、基本的に自立プランの期間中は現在の組織機構を維持する方針といたしておりますが、人事異動については適宜行って参る考えでございます。
●尾田孝人議員
再質問…社会の迅速に応える職員体制の強化であります。
町はまず自立プランの中で行財政改革、かなり厳しい財政を切りつめながら、より効率的な行政執行を図るということで、職員の定数についても削減なされているわけであります。
しかし、その中で職員の皆さんが、町長に思いがあるように、本当に私は毎回一般質問させていただいているわけであります。本気になって町民の願いに応える行政執行の事務執行を行っているのかということについては、私一人の議員として町政執行の状況を見るに当たって、まだまだ不十分であると、それは町長が町政を担って執行方針で述べられましたように、6年過ぎたわけであります。7年目に入るわけであります。
この間そういう職員体制がなかなか十分に町民の皆さんの願いに応えることが出来ない、相反することになるわけです。町長は答弁で人事異動については適宜行って参る考えでありますけれども、改めてもう一度私は抜本的な職員体制のあり方を検討して、やっぱり後2年より時間のない2期目の工藤町政として、一層町民の皆さんに見える行政執行に当たる職員体制をとるべきだと思います。その点でいかがかお伺いいたします。
副町長(宮津光則君)
まず職員の意識改革というのは当然町長就任以来、先頭に立って、そして引っ張ってくる、あるいは意識浸透を図るということに努めてきているわけでありますけれども、相当の部分でそれについては改革がなされてきているというふうに思います。
ただ、ある意味ではまたこれが100%達成されたとは言い難い、これも事実でございます。この意識改革というものに関しましては、措置をとったから直ちに改善されるとかそういう性格なものとはやはり異なっておりますので、長い目で見ていただきたいということで、議員さんご指摘されましたとおり、毎回この議会の中ではこの改革について質疑応答をしてきているわけであります。
町長の意識としては、何ら変わることなく、この町民のためにどうすべきか、こういうことについて職員の皆さんに徹底を図るように毎回、精一杯努力をしている。こういうことより今の時点ではお答えできないということでご理解をいただきたいと思います。(ここをクリックで続きへ)
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Posted by おだっちの菜の花油 at
22:48
│Comments(0)
2008年04月08日
2008年04月07日
大きな輝き
今日は町立各小学校・上ノ国中学校の入学式が
執り行われました。
町立上ノ国中学校(播磨校長・生徒数200名)では
町内6小学校と江差町内1校の7校からの卒業生
男子27名、女子33名計60名が入学しました。






新入生の父母の皆さんや来賓など80人余りが出席
60名の新一年生が播磨校長先生から
上ノ国中学校への入学許可を受けました。
新1年生や進級の2年生、3年生に
金子上ノ国町教育委員会教育長と
久末上ノ国中学校PTA代表から祝辞が述べられ
一年生の皆さんは緊張の中にも
大きく輝いていました。
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Posted by おだっちの菜の花油 at
21:22
│Comments(0)
2008年04月07日
新ブキ

今年の1月2月は異常な程の寒波でしたが
3月に入って一気に雪が溶け出し
3月下旬からの春の訪れはこれまでない速さです。
ギョウジャニンニクも
葉が大きく開いてしまっています。
今日は30cmにも伸びた新ブキをいただきました。
ジャガイモに新ブキを入れてみそ汁にしました。
春のフキの香りが何とも言えない美味しさでした。
4月上旬に30cmフキが伸び
食することなど珍しいことです。
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Posted by おだっちの菜の花油 at
19:54
│Comments(0)
2008年04月06日
女性の想いと足元の糧

今日11人の女性の集まりに
出席させていただきました。
集まった女性のみなさんはそれぞれの家庭で
家族と共に暮らしに一生懸命です。
ですから
家族が住んでいる上ノ国を真剣に思っている姿が
ひと言ひと言語る言葉に思いがこもっているのです。
議会や町政の話を1時間半余り報告させて頂き
皆さんと意見を交わし合いました。
議会や町政の動きを聞き
集まった女性の方々から最初に出た言葉は
各議員は上ノ国町のことを
議会でどれだけ真剣に議論しているのでしょうか?
と言われてしましました。
質問している議員のことは議会便りに載っていますが
率直に言って
真剣な議論を尽くしているのかが伝わってきません。
役場の動きも広報に書かれています。
これも私達の肌身に熱い思いとして
伝わってこないのです。
議員の皆さんや役場はこの様な思いをしている
町民がいることを知っているのでしょうか
とも言われてしまいました。
この様な想いをいだきながらも
上ノ国に住んでいきたいという皆さんに
率直に自責の念を述べながら語らしていただきました。
みんなで今一度わが町を足元を見つめ直し
そこにどんな物があるのか
そのある物を活かすことが出来るのか
出来ないのか
それを活かすためには
何をどうしなければならないのか
みんなでそれぞれの想いを
話し合っていく中で
必ず展望が開けてくるはずです。
上ノ国は
山あり天の川あり海ありが当たり前であることで
何物にも代え難い自然の豊かさに
感謝と感動する心を失ってはいないでしょうか?。
そこには数多くの町の糧
住んでいる人々が糧に出来る財産が
拾えきれないほど落ちています。
私はあえて具体的でなく抽象的に
書かせていただきました。
みんなで町を足元を見つめ直し
足元から生きる糧を見つけ合いたいと
思います。
集まった女性のみなさんと
一つひとつ見つけ出していくことにしました。
お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。


2008年04月05日
2008年04月03日
新年度の公共工事

新年度がスタートし4月1日町のHPに
新年度の町公共工事執行予定計画が公表されました。
新年度の投資的事業費は3億9千527万円となり
平成19年度当初予算3億1千15万2千円との対比で
27.4%増となりました。
町の財政状況の厳しさは一向に変わりありませんが
公共工事を増やし地域経済への波及効果を図るための
予算計上を図ったことによるものです。
但しその内訳は
地方債やその他の財源(借金)で
1億7千42万9千円と
(町民の税金等)1億6千6万9千円で
工事等が施工されるということです。
この実態は
町民負担の税金を使って
公共工事が発注されているのだということを
特に町内事業主の皆さんが
入札参加指名を受けた時点で
心して適正な入札執行に当たって
いただきたいものです。
公共工事の受注に当たって
95%いや90%以上の金額での落札は
談合であるということが
社会の常識になっているということであります。
この社会の常識は
地元公共工事の受注ににおいてもであります。
高い金額で町の公共工事を受注することは
町民の皆さんに
税金の負担を大きくさせて
わが社だけが儲かればいいのだと言うことにもなります。
そこで町民の皆さんは
町内業者だけ指名するより
町外の業者も指名に参加させて競争をさせ
税金の負担を少なくさせた方がいいと
なっていく事態が目の前にきていることを
自覚して頂きたいと願い思うものです。
新年度の公共工事執行予定計画が公表されたいま
何かしら業界関係者があちこちへ動いている姿が
目に付いているからです。
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Posted by おだっちの菜の花油 at
21:32
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2008年04月02日
2008年04月02日
「ニラ」エコファーマー認証取得

上ノ国町では
高齢女性農家の皆さんが主体に
露地ニラを生産しています。
町全体の耕作面積も少ないため
農家の皆さんは
他産地との差別化を図り
消費者に喜ばれる安全・安心なニラを
生産していこうとまとまりました。
24戸の生産者が集まり
檜山南部農業指導普及センターや
町の指導を受けながら
昨年秋季から畑の土の土壌分析を行うなど
環境にやさしい農業を目指す
「エコファーマー認証」を取得しました。
檜山南部農業指導普及センター技師から
今後はこれまで以上に栽培技術等を向上させ
全生産者が堆肥等の有機物の施用(2t/10a・1年間)や
緩効生肥料の導入
雑草の手取りなど
無農薬等継続実施していくことの
重要性について指導しました。
生産農家の皆さんが
「エコファーマー認証」を期に
自信を持って作物作りへこだわる
意識改革ができてこそ
消費者に誇りを持って生産物を
届けることができることになり
ニラ生産農家への期待が高まります。
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Posted by おだっちの菜の花油 at
09:08
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