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2009年05月11日

逢坂誠二の徒然日記抜粋

 (民主党衆議員)
 逢坂誠二の徒然日記 
    その920 平成21年5月11日号

 今日も朝から予算委員会のため、
 昨夕、都内入りしています。

 午後には、予算員会で、
 私も質疑をします。

 3)補正予算
 本日、15兆円に及ぶ補正予算に関し、
 予算委員会で質疑をする予定です。

 しかし、私は呆れています。

 予算案策定の過程が全く不明です。

 また財務省は、
 予算要求資料も査定過程も
 開示できないと言います。

 さらに驚くべきことがあります。

 閣議決定した予算案の詳細を
 示すことができないのが大部分なのです。

 多くの事業が、A4のペーパーで一、二枚程度、
 しかも億円単位、あるいは百万円の
 大括りの金額だけの説明です。

 こんな程度の情報で、
 今回の補正予算の
 適否判断ができるはずがありません。

 こうした現実をおかしいと、
 マスコミももっと報ずるべきです。

 密室、お手盛り、
 そんな言葉に相応しい15兆円です。

 こんなことだから、日本には
 800兆円をはるかに超える借金が残るのです。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 08:44Comments(0)

2009年05月10日

15兆円2次補正何を審議??

 09年度予算が執行されるかされないうちに
 15兆円の第2次補正予算が衆院予算委で審議。

 補正の財源確保の裏付けがどうなっているのか?
 2次補正で国民の暮らしがどうなるのか?
 日本の国をどうしようとしているのか?
 国民に十分な理解と納得をさせる審議をしないうちに
 補正の中身を分からせないでさっさと採決へ?

 新聞・テレビ・マスコミは突っこんだ報道はなし。

 国民へのツケを選挙対策の政治的道具にしようとするのが
 ありありと見える。

 今のうちなら衆院3分の2で再議決ができるだろう。
 13日の党首討論で一丁上がりか自公民政権の魂胆ありあり。

  採決強行なら党首討論拒否
  2009年5月10日(日)18時19分配信 共同通信

 民主党の鳩山幹事長は10日午後、青森県黒石市で会見し、13日予定の小沢代表と麻生首相の党首討論について「与党が強行採決をちらつかせる中で小沢代表を出すのは忍びない」と述べ、与党が13日に09年度補正予算案の衆院通過を強行する場合、討論を拒否する可能性を示唆した。衆院通過の時期については「せっかく党首討論が実現しようとしている。14日以降で良いのではないか」と先送りを求めた。

  補正予算案の衆院採決「13日に」  
         自民国対委員長 

 自民党の大島理森国会対策委員長は10日のNHKの討論番組で、09年度補正予算案と関連法案について「13日には衆院で議決してもらいたい」と語り、13日中に衆院通過させる方針を表明した。6月3日となっている今国会の会期の延長についても「総選挙の期日と非常に関係がある。今月末、(延長幅を)決定したい」と述べ、大幅延長を含めて検討していることを明らかにした。

 民主党の山岡賢次国会対策委員長は13日の衆院通過について「中身が整っていなければ応じない。審議の状況をみて判断する」と述べるにとどまった。同党は13日予定の党首討論と衆院予算委員会の同日開催に難色を示している。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 20:19Comments(0)

2009年05月10日

オニウシ公園

 桜の名所の松前は鷽の食害で花がない花見だったので

 母の日の今日、母さんと道の駅が公園の入り口になる

 森町のオニウシ公園と青葉ヶ丘公園の花見に行ってきました。

 人気歌手の美川憲一さんの歌謡シヨ-もあるとのことで

 大変な車と人出で大混雑になっていました。

 


 


 



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Posted by おだっちの菜の花油 at 19:26Comments(0)

2009年05月09日

第7節まで咲く

      今日は第6~8節まで花が咲いています。
 


      


 


      



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Posted by おだっちの菜の花油 at 15:55Comments(0)環境・自然

2009年05月08日

夕まじめ

 

  昨日夕まじめをねらい大安在浜で

  竿を投げる。

  5月に入ってもホッケのお腹はからっぽ

  小魚が入っていない。

  何も喰っていないので

  脂がのっていないだけでなく

  ピンボッケが多い。

  ようやく刺身のできる

  42センチのアブラコに当たった。

 



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Posted by おだっちの菜の花油 at 08:00Comments(0)

2009年05月07日

丈夫な成長です

 


 


 

 昨年9月上旬に上ノ国町内ではじめて菜の花(菜種)を

 町農業指導センタ-の畑と一農家が播種し実証試験をしています。

 その菜の花がGW中の晴天で咲き始めましたので

 今日午後から檜山支庁・渡辺産業振興部長、黒崎農務課長、

 檜山農業改良普及センタ-・江森所長、高橋次長や

 工藤町長が栽培実証畑の2分咲きほどの菜の花を

 視察調査をを行いました。

 一昨年町特産のキヌサヤエンドウを栽培した

 跡地に播種した菜の花が

 驚くほどの茎太い生育になっています。

 
 


 



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Posted by おだっちの菜の花油 at 21:28Comments(0)環境・自然

2009年05月07日

物足りない道議会改革

 
 道議会が準備を進めていた議会基本条例の素案ができ、
 道民の意見を求める手続きに入っている。

 行政を担う知事、それをチェックする道議会は、
 道政を進める車の両輪である。
 大切な役割を持つ道議会だが、
 道民にすれば縁遠いのが実感だろう。

 道民との距離を縮めるため、
 議会自らが変わっていく。
 改革を道民に約束する意味を、条例は持つ。

 こうした重い目的を考えれば、素案はまだ物足りない。
 素案には、道側と議員の一問一答方式の質疑、
 各会派代表者の討論、委員会の地方開催など、
 さまざまな取り組みを盛り込んでいる。

 だが、以前からの課題や、他県で導入済みの例が大半だ。
 独自の新しい仕組みは乏しい。

 他県議会の基本条例には「県民の参加」と明確に表現した例がある。
 積極的な議会のあり方を示すものとして、参考にしていい。

 道民の意思を、きちんと道政に反映させていく。
 これが、議会の最大の仕事と言えるからだ。

 具体的な点で、問いただしたいことが道民にはあるだろう。
 例えば、素案は来年から政務調査費の領収書を全面公開するとしている。
 「第二の報酬」の見直しとしてこれで十分かどうか。

 道側と議員が質問と答弁を事前にすり合わせる答弁調整は、
 議論の活力を奪う。では、一問一答方式を導入すれば、活性化するのか。
 議員が、有権者である道民に丁寧に説明すべき点と言える。

 道議会は、六月の定例道議会で成立させる予定だ。
 条例の成案をつくる際に参考とするため、
 郵便やメールなどで道民の意見を求める。

 この手法も物足りない。せっかくの機会だ。
 議員が、道内各地で道民と対話し、疑問に答え、
 意見を聴く場としてはどうだろうか。

 道議会の側から道民に近づき、
 道民の意思を道政に反映させていく、好機となるに違いない。

 意見を求めるのでなく、じかに聴くことを通じて、
 より良い条例に仕上げられるはずだ。

 素案の前文には、分権型社会の実現に触れている。
 それは道民に役立つ自治を目指すことだろう。

 対話を通じて、道民の参加を得てから成案をつくっても、
 遅すぎることはあるまい。

 議会基本条例の先駆者は、空知管内栗山町議会だ。
 町民と対話した実践の成果でもある。
 全国の議会が参考にしたいと視察に来る。

 全国のモデルとなる条例を、道議会にぜひつくってほしい。
 そのためには、素案にうたう「不断の改革」の姿勢が、
 制定前にも欠かせない。
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/163076.html



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Posted by おだっちの菜の花油 at 07:15Comments(0)

2009年05月06日

タンポポが伝える環境破壊


  タンポポが伝える環境破壊
      (5月2日15時45分配信 産経新聞)

    道端のタンポポは殆ど外来種になっています。 
  

 「タンポポ調査・西日本2010実行委員会」

 道端に咲くタンポポ。よく見ると昔のものとはどこか違う。日本在来種が姿を消し、ヨーロッパ原産の外来種が勢力を拡大しているためだ。大阪自然環境保全協会(大阪市北区)などの調査では、ここ30年で分布図は大きく変わった。最近の調査では在来種と外来種が交配した雑種の存在も明らかに。保全協会などは来年までに「タンポポ地図」を作成しようと「タンポポ調査・西日本2010実行委員会」を組織。日本固有のタンポポが住めなくなった現状を通して、環境破壊の実態を訴えている。
 (天野健作・産経新聞)

  タンポポの“効用”ほかにも…強力な「育毛作用」発見

 「誰もが知っているタンポポを調べ、自然がどれだけ破壊されているかを知ってもらうことで、一般の人に環境に興味をもってもらいたかったのです」ンポポ調査会のメンバーで、泉北高校(堺市南区)の木村進教諭(55)は調査を始めたきっかけをそう語る。昭和50年ごろから始め、5年ごとにサンプルを集める調査を30年以上続けた。

  前回平成17年の調査では対象地域は近畿7府県だったが、来年の調査に向けて中国四国地方でも協力してくれる博物館や大学が現れ、18府県にまで広がっている。前回集まったタンポポは3万6000点だったが、今回は10万点が目標だ。


 押し寄せる外来種と肩身が狭くなった在来種。木村教諭によれば、両者の見分けは誰にでもできるという。花の下にある総苞(そうほう)外片という緑色の部分が反り返っているのが外来種、総苞外片が花に密着しているのが在来種だ。

 もう一つの大きな違いは、外来種は花粉に関係なく単独で種子を作るが、在来種は花粉を介して種子を作る点だ。つまり在来種は、虫が花粉を運んでくれないと繁殖できない。田んぼのあぜや原っぱなど里山に生え、自然が破壊されると外来種に置き換わる。

 つまり外来種の存在は、「都市化の指標」になるのだ。当初の調査では外来種は大阪市街地に集中していたが、17年の調査では、京阪神地域の大部分で外来種の割合が高くなっていた。
平成時代に入るころには、外来種の花粉で在来種と交配した雑種が広がっていることも判明。この「第三勢力」がやっかいなのは、外見で外来種と区別できないことだ。総苞外片が反っているからといって外来種とは限らない。このためタンポポ調査会は、前回からDNA解析を取り入れるようになったという。

 純粋な日本固有の種が失われつつあるが、調査会は保護活動はしない。木村教諭は「あちこちから採ってきた在来種を植えても、遺伝子を攪乱(かくらん)させることになるからです」とあくまで強調する。「『都市化の指標』という観点で、人間の活動で環境が悪くなり、外来種が増えているという警告を出していきたい」と話している。

 
  在来種のタンポポは、花を包んでいる部分が反り返っていない。

 
   外来種のタンポポは花を包んでいるころが反り返っている。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 13:55Comments(0)環境・自然

2009年05月05日

花がない

 晴天に恵まれたGWの4日
 子供達家族と数年ぶりに松前城の花見に
 でかけました。

 晴天に恵まれたGW
 駐車場には道外ナンバ-の車も
 これまでになく駐車していました。

 城山に上がったら桜の木の枝ばかり
 この冬桜の花芽が「鷽」(うそ)の食害にあって
 桜のつぼみもなくスケスケの
 4分咲き程度ぐらいの状況に唖然としました。

 多くの花見の観光客の皆さんも
 口々に桜の花がない桜の花がないと
 がっかりして松前城を後にしています。

 上ノ国町の花沢温泉のある
 花沢公園内の桜が白いこぶしの花と
 コントラストに映えていますよ。


 



 




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Posted by おだっちの菜の花油 at 22:57Comments(0)

2009年05月05日

一気に伸びてびっくり

 GWの3日から5日の3日間で


 菜種が40センチメ-トル以上一気に伸びています。


 



 




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Posted by おだっちの菜の花油 at 16:17Comments(0)環境・自然

2009年05月02日

初夏の陽気

 5月に入った昨日今日一気に初夏のような陽気となり

 菜の花も一晩に10センチメ-トル以上伸びだし

 町農業指導センタ-の実証畑の菜の花が

 ちらほら咲き出してきました。
 
 


 


          私の菜の花作付け畑の様子
 


 



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Posted by おだっちの菜の花油 at 14:21Comments(0)環境・自然

2009年05月02日

国営漫画喫茶の戯け


  国営漫画喫茶の戯け

 麻生首相が4月のはじめマスコミとの記者会見で、何冊もの週刊誌の漫画本をかざして記者に何という漫画本か逆質問して、それが国民にどんな利益になるのかならないのか、〝はんかくさい〟質問をしていたが、西松建設献金問題で小沢民主党の支持率が下がって、自分の支持率が多少上昇したことに上機嫌。

 国民の税金117億円をつぎ込んで「国営の漫画喫茶構想」ときたもんだ。麻生財閥、故人の吉田茂総理大臣の孫の世襲議員。テレビ写りでは国民の暮らしを分かったポ-ズを取っているが、母親のおっぱいを飲んでいるときから庶民の苦しみや暮らしなどしたことがない人だから、「国営の漫画喫茶」などというたわけた言動が飛び出してくるのだろう。

 21年度の15兆円の補正予算も選挙のばらばらまきで、後生への借金などおかまいなしなのだろう。
以下は中村 修治(有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役)氏の発言だ。


 血税117億円「国営の漫画喫茶」構想に断固反対!(2009年5月2日 07:52)
  中村 修治(有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役)

 先週、麻生内閣の新経済対策の一つとして、アニメやマンガ、ゲームの「殿堂」の創設に文化庁が乗り出したというニュースが流れた。総工費117億円。血税が投入される。
これに、断固反対である。
「政府と漫画」は、そもそも相容れない。

 「日本と世界のコンテンツ市場データベース2008」によると、2007年の日本の映像や音楽、ゲームやテキスト情報などのコンテンツ市場は、流通するメディア5分野=パッケージソフト販売6兆3,238億円 (49%)/放送3兆6,920億円(28%)/施設サービス1兆6,196億円(12%)/インターネット9,050億円(7%)/携帯電話4,955 億円(4%)の合計13兆359億円。
その日本のコンテンツ市場の規模は世界第2位。規模は第1位アメリカの1/3、GDP比でも世界2位。国民1人当たりの消費額では英・米・独に次ぎ第4位だ。

 この市場の勢いと世界的ポジション。その発信拠点として「国立メディア芸術総合センター=漫画の殿堂」を東京都内に作る。アニメ「つみきのいえ」が米アカデミー賞を受賞したことを弾みに、日本発の新しいアートの旋風を巻き起こす狙いらしい・・・。
さらには、麻生首相が、漫画好きとなれば・・・「漫画の殿堂」構想が起こるのも無理はない。選挙受けもいいだろうっ。きっと。

 しかしだ・・・そんなもん、うまいこと行くわけがない。
 国がアニメやマンガに特化した施設を作ったところで、無料でマンガを読んだり、ゲームを体験したりできることを望む人達が集まる箱物になるだけで、「旋風を巻き起こす」施設になるとは、到底考えられないっ。国営の「漫画喫茶」を作って何になるという論調も、頷ける。

 国や行政と「漫画」というポップカルチャーは、相容れない。
 国や行政が「漫画」に擦り寄った時点で、それは、歪んだ関係になる。
 それは、何故か・・・?私憤も込めて・・・斬ってみる。

 下記は、尾崎豊のBIRTH TOUR Freeze Moon~ラストの語りよりの抜粋である。

 いつまでも夢を捨てないで、いつまでも悲しい暮らしに、こうつぶやいていても・・・
 いったい何だったんだ。こんな暮らし。こんなリズム。いったい何だったんだ。


 きっと、何もかもが違う。何もかもが違う・・・。

 夜の街で風が吹くたび、俺たちはたばこをふかすそして最後の1本を吸い終えると、
 帰る金にさえ足りなくなっちまう。いったい何ができる。なあ、みんな夢はあるかい?
 夢を追い続けていくことができるかい?決して、決して自分に負けたりしないかい?
 ※尾崎の叫びより


 きっと何もかもが違う。何もかもが違う・・・。

 きっと、この言葉こそ・・・
 漫画を書く人間の、表現の発露であり。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 11:23Comments(0)思  い

2009年05月01日

身の朽ちるまで

 政権交代へ身の朽ちるまで=民主・小沢氏

 民主党の小沢一郎代表は1日、
 札幌市で開かれた連合北海道主催の
 「全道メーデー」であいさつし、
 「今年の衆院選で何としても政権交代を実現する。

 この目的のために自分自身の身の朽ちるまで、
 その使命を達成することを約束する」と述べ、
 代表として政権奪取を目指す決意を改めて強調した。

 小沢氏は「自民、公明両党は衆院選で、
 3分の2の多数という力を確実に失う。

 一方で参院での野党の過半数は変わらない。
  「民主党を中心とする政権をつくる以外に
 国会のねじれを解消する方法はない」と訴えた。

 自らの秘書が逮捕、起訴された
 政治資金規正法違反事件には触れなかった。 
     (自治ドットコム・2009/05/01-12:55)



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Posted by おだっちの菜の花油 at 17:18Comments(0)

2009年05月01日

北海道の「里」にある自然(2)

  北海道の「里」にある自然と生物多様性(2)
     佐藤 謙 北海道自然保護協会会長

            (NC HOKKAIDA2009年3月NO141号より)


  全国的に展開中の「里地里山の保全」

 環境省(2008)「里地里山保全再生計画作成の手引き」によると、「里地里山」とは、幾世代にも渡り、人々が自然に働きかけ、持続可能な農林業の営みが行われてきたいちばん近くにある自然空間であり、「里地里山保全再生計画」は、人々の適切な「維持管理」により、「生物多様性に富んだ空間」を保全再生し、地域社会とともに持続可能にすることを目的とした計画であるという。この点は、北海道に該当しないので大きな問題となる。

 里地里山(二次林や農地を主体とした地域)の全国分布に関する環境省の説明は、以下の通りである。本州以南の4タイプの二次林、すなわち本州北東部のコナラ林タイプ、信越・中国地方日本海側のコナラ林タイプ、瀬戸内地方のアカマツ林タイプ、そして関東南部・紀伊半島南部・九州のシイ・カシ萌芽林タイプでは、放置するとタケ類が進入繁茂すること、上記のうちコナラ林(落葉広葉樹林)では常緑広葉樹の侵入繁茂が著しいこと、いずれも林床が暗くなる変化によってコナラ林に生育していた希少種が激減・絶滅してきた。

 本州以南の二次林では「放置後の自然遷移」によって絶滅・激減する希少種が多いことが問題視されたのである。そのため、薪炭、農業への落葉利用、シイタケ栽培、林内放牧などのため利用しながら二次林状態を持続させてきた過去と同様に、改めて二次林を「人手を加えて維持管理」し、「生物多様性保全」を図ろうとする政策が生じた。

 他方、北海道に関する2タイプの二次林、すなわち本州北西部・道南のミズナラ林タイプと黒松内低地帯以北の北海道におけるその他の二次林(シラカンバ林)では、放置すると自然林に代わることが明記されている。ちなみに、前項で述べた北海道に広く分布するコナラ亜属萌芽再生林は二次林と見なされていない。
 北海道の二次林について、「人手を加える維持管理が必要である」との認識や施策は、学会でも行政でさえも認めていない。

     

  里地里山における私たちの課題

 北海道の人里に近い地域、「里」においては、まず、本州以南の「里地里山」と同じように「二次林」であると予断してはいけない。また二次林だから「人手を加える管理」が必要と考えてはいけない。全国キャンペ-ンを短絡的に鵜呑みにしないで、その良い内容だけを習うべきである。

 良い内容とは、何よりも先に、生物リスト作成(生物相の把握)や植生の現状把握など、地域ごとにその宝物である「生物多様性の現状把握・財産目録作成」を行うこと。各種専門家の協力を得てそれを「科学的に綿密に」実行することである。

 次に、その作業課程において、多くの「市民参加」と、広範な市民への「自然環境教育」があるとすばらしい。市民の熱意は、具体的な「人手を加える管理」への参加ではなく、まず「科学的な現状把握の課程」に集まってほしい。それを前提にすると、どのような保全策または管理策を講ずるべきか、市民の合意形成が容易になるであろう。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 16:37Comments(0)環境・自然

2009年05月01日

北海道の「里」にある自然

 北海道の「里」にある自然と生物多様性(1)
    佐藤謙北海道自然保護協会会長
        (NC HOKKAIDO2009年3月NO141号より)

はじめに

 従来、自然の守り手は、自然性の高い地域や希少種に富む特異な地域、主に高い標高地にある「自然域」を選定して保護・保存してきた。自然環境保護法、自然公園法、文化財保護法、鳥獣保護法など各種法令に基づく保護地域は、非森林植生に被われる「自然域」に限られる傾向が強く、森林植生が相対的によく残された自然域と林業域は国有林が管理し、さらに低い標高地(農業域と都市域)は民有地となるため、相対的に低い標高地では「生物多様性の保全」はなかなかすすまなかった。

 生物多様性条約を批准後の1990年代から、我が国では一次産業にかかわる法令「生物多様性保全」の理念が組み込まれてきたが、近年、環境省の重要な政策の一つとして「里地里山の保全」が掲げられている。
 この全国的に展開中の動きは、従来、注目されてこなかった低い標高地の自然・生物多様性を保全しようとする点で評価できるが、自然再生と同様に、真に「保全」や「再生」になるのか、この動きに関して厳密なチェックが必要である。

 「里地里山」とは、環境省自然環境局(2008)によると、都市域と原生的自然との中間に位置し、様々な人間の働きかけを通じて環境が形成された地域であり、集落をとりまく「二次林(里山)」と、それらと混在する「農地、ため池、草原等(里地)」で構成される地域概念である。実際には、二次林 の他に「自然林、人工林等」も含まれると考えられるが、その中核部分が「二次林」とされる。
 しかし、以上のうち、里山概念は、後述するように、北海道の実態にまったく合わない。したがって、北海道における人里に近い地域の自然・生物多様性の保全に関しては、北海道独自の保全目的と方法の吟味が必要である。

 

北海道における二次林

 北海道の二次林には、第一に、カバノキ科カンバ属(ダテカンバ・シラカンバ・ウダイカンバ)やヤナギ科ハコヤナギ属(ヤマナラシ・ヤマナラシ・ドロノキシ)などの陽樹からなる一斉林がある。これは、全道に見られるシラカバ一斉林で代表されるが、林冠の樹齢・樹高が揃っており、皆伐や山火事の跡地、あるいは耕作放棄地に一斉に種子が散布され、種内競争によって間引きされながら成林した森林(山火再生林など)である。その林床ではクマイザサが密生し、草花が少ない場合が多く、全体的に野生植物の種数や個体数が少ない傾向が認められる。

 第二に、カシ属コナラ亜属(ミズナラ・コナラ・カシワ)のように伐根から芽を出す萌芽性のある樹種は、山地帯・冷温帯の自然林構成種であるが、伐採が繰り返されるにつれて顕著に優占するようになり、二次林を形成する。
 ミズナラ二次林は全道に、コナラ二次林は空知・石狩・胆振・日高・十勝地方に、そしてカシワ二次林は海岸地帯の他に石狩・十勝地方などに認められる。しかしながら、これらの萌芽再生林は、伐採・萌芽後の時間経過に伴って群落構成種・樹高などが自然林に近い場合やほとんど自然林と見なされる場合が生じる。

 北海道の二次林は、放置されるとどうなるか?ミズナラ・コナラ・カシワの萌芽再生林は、現在でも、低い標高の生産活動域における野生生物の生息地として重視される。この森林は、自然のまま放置しても比較的短い期間(50年ぐらい)でさらに多様な生物が生息できる自然林に推移(遷移)すると考えられる。
 植生自然度でいうと、8から9へ推移する。他方、シラカバ二次林については、放置されたままで自然林へ推移する(植生自然度7から9へ)との環境省の説明がある。しかしながら、カンバ属の陽樹一斉林・山火再生林は、コナラ亜属萌芽再生林と比較すると、野生植物の種数・個体数が少ない状態にあるため、自然林まではより長期の100年~300年かかると予測される。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 10:39Comments(0)環境・自然