2022年04月26日
マリウポリで3カ所目の集団墓地を確認
マリウポリで3カ所目の集団墓地を確認(4月26日)
毎日新聞
毎日新聞
ウクライナ南東部マリウポリの市議会が25日、3カ所目の集団墓地を確認したと発表。また、ウクライナ政府も、負傷兵や民間人らが立て籠もるアゾフスターリ製鉄所へのロシア軍の攻撃が続いていると訴えた。一方、ロシア国防省は25日、ウクライナ各地の鉄道施設6カ所を破壊したと発表した。欧米各国からの兵器供給ルートを遮断する狙いとみられる。日本時間26日の動きを中心にまとめた。【デジタル報道センター】

破壊されたり焼け焦げたりした車両。奥の煙が上がっている辺りが、
ウクライナ戦闘員らが立て籠もるアゾフスターリ製鉄所=ウクライナ南東部マリウポリで2022年4月18日、AP
© 毎日新聞 提供
ロシア軍が包囲を続けるウクライナ南東部マリウポリの市議会は25日、市近郊で、3カ所目となる集団墓地を確認したと発表した。【関連記事】マリウポリ近郊で3カ所目の集団墓地か 埋葬の溝、長さ200m
ロシアが鉄道施設を破壊と発表
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は25日、「長距離の精密攻撃」でウクライナ各地の鉄道施設6カ所を破壊したと発表。欧米各国がウクライナへの兵器供与を続ける中、鉄道攻撃は供給ルートを遮断する狙いとみられ、今後も同様の攻撃が続く恐れがある。【関連記事】ロシア、「鉄道施設6カ所を破壊」と発表 供給ルート遮断か
民間人が残る製鉄所へ ロシア軍の攻撃続く
ウクライナ政府のアレストビッチ大統領府長官顧問は25日、ウクライナ側が立て籠もるアゾフスターリ製鉄所に対する露軍の激しい攻撃が続いていると訴えた。製鉄所に負傷兵ら500人と民間人約1000人が残っていると見ている。【関連記事】「製鉄所への攻撃続く」 ウクライナ主張 プーチン氏中止命令も
2022年04月26日
ウクライナ兵士、東へ行くほど重装備
時事通信
ウクライナ兵士、東へ行くほど重装備=国境なき医師団・門馬さん会見
記者会見する「国境なき医師団(MSF)」の門馬秀介医師=26日、東京都千代田区の日本記者クラブ
© 時事通信 提供
ウクライナ兵士、東へ行くほど重装備=国境なき医師団・門馬さん会見

記者会見する「国境なき医師団(MSF)」の門馬秀介医師=26日、東京都千代田区の日本記者クラブ
© 時事通信 提供
3月下旬~4月初め、ウクライナ入りした国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」の門馬秀介医師が26日、東京都内の日本記者クラブで会見し「兵隊の格好も東へ行けば行くほど重装備になっていった」と国内の様子を語った。
門馬氏はポーランドからウクライナ西部に入った。途中立ち寄ったポーランド南東部ジェシュフには米軍が駐留しており、たくさんのミサイルが「ロシア側に向けてあった」のが印象的だった。
ウクライナを陸路、西から東へ。リビウ、ビンニツァを経由し約1000キロを横断して、中部ドニプロへ向かった。「バリケードがたくさんあって時間がかかった。西ではちゃちだったが、東へ行くほど高度なものになった」と振り返った。ドニプロがあるドニプロペトロウスク州の東隣は激戦が続くドネツク州だ。
現地の病院では、100人、200人と患者が殺到する事態を想定し、医師らの研修を繰り返した。ロシア軍が一気に侵攻してきた場合に備え、地下室でも手術を行えるよう準備を始めた。
一方でウクライナの医療水準は「私が想像していたよりかなり高い」と指摘。「特に東側はもともと紛争地域があって、準備ができている」と感じた。「自分たちで医療をやろうとしている。やらない理由はないと考えている。(現場に)残って『こういう理不尽なこととは戦う』と言っている」とドニプロの病院の雰囲気を紹介した。
ただ、化学兵器や放射線への対策は「個人の感触でしかないが、全くできていないと思った」と述べた。「日本でも同じだが、専門の装具もいるし、簡単にはいかない」と表情は厳しい。
一方で、現地では「生活を保とうとしている」と強調した。「店を開けたり、犬の散歩をしたり」普通の暮らしと隣り合わせでロシア軍の侵攻が続いている危機的状況がある。
2022年04月26日
ドイツ、ウクライナ向け軍事支援倍増へ
ドイツ、ウクライナ向け軍事支援倍増へ-
ゲパルト自走対空砲を供与
Arne Delfs
ゲパルト自走対空砲を供与
Arne Delfs

(ブルームバーグ):
ドイツ政府はゲパルト自走対空砲50両をウクライナに供与する。
同国がロシアの侵攻に対抗できるよう、ドイツによる重火器提供の第1弾になる。
非公開情報だとして政府当局者が匿名で語った計画を
ランブレヒト国防相が数量を特定せずに確認した。
同相はまた、ドイツがウクライナ向け軍事支援を
20億ユーロ(約2730億円)に倍増することも明らかにした。