2010年08月21日
全道町村議会広報研修会
20日札幌市第2水産ビルを会場に、
全道各町村から議会広報編集委員や議会事務局職員など、
400人が出席して全道町村議会広報研修会が開催されました。

講師は、全国市議会議長会と町村議長会が
共同編集している議員雑誌の地方議会人で、
市町村議会広報クリニックを担当している、
広報コンサルタントの深沢徹が招かれて講義しました。

上ノ国町議会から広報編集常任委員会の
尾田、岩城、花田、三浦委員の4人全員が出席しました。


深沢氏は「議会広報・改革への提言」
ありのままに・わかりやすく・住民とともにと題して講義をしました。
ありのままに・・・大丈夫ですか? 編集の自主性は
議会事務局職員は当局から派遣されていることで、
「当局検閲済み広報」になっていないか?「なれあい広報」であってはならない。
編集の主体は議員であり「議会広報常任委員会」
本物の「議事公開」していますか?
住民の「知る権利」 議会の「知らせる義務」で編集しているか。
「公開の範囲は議会が決めていい」と錯覚を捨てることです。
一般質問は全項目掲載が当然。(全項目掲載)
住民にわかりやすく徹底した要約をして。
「均一レアウト」にこだわる必要はない。(改善すべき点あり)
質問・質疑・討論は議員名明記が当然。答弁も氏(職)名明記。
(一般質問以外は掲載していない・改善すべき事項)
議案記事・議案の内容はきちんと書きたい。(書いていない)
議決結果は賛否数まで書く。(書いている)
重要な議案は賛否の議員名まで明記したい。(書いていない)
予算・決算の基本デ-タは必ず書く。(書いていない)
全員協議会の内容も重要なものは掲載する。(掲載していない)
議員の出欠状況、議長交際費や政務調査費の内容使途の公開。(していない)
議会独自の献納にもとづく活動記事や
政策提案につながる活動の記事はあるか。
所管事務調査権にもとづく調査などで、
町村への政策提言につながらなければならない。
(調査結果報告は提言になっていない)

住民とともに
読者=住民の顔と声が出る企画-対話ある広報へ
住民登場の記事の無い広報とある広報では、
親しみやすさと信頼感、参加意識が天地の差がある。
もっと積極的に、議会から住民との対話を作り出す
常設の企画を必ず持ち、
質問や意見に答える企画、対談、インタビュ-、
議員と住民との座談会、クル-プ訪問、時の人など
登場の記事を毎号必ず掲載する議会公報にすべきです。
広報モニタ-制度もぜひ活用すべき。
(上ノ国町議会改革推進特別委員会に、
広報編集常任委員会からの提案として、住民との懇談会、
対話等を行っていき、議会広報の充実を図っていくために、
広報・公聴常任委員会に改変すべきことを提案し、
23年3月議会までに委員会条例を改正することにしています。)

深沢氏は、議会広報は議会の目線でなく基本は読者は住民であり、
住民目線の紙面づくりのためには、
ペ-ジ数や予算を気にしての編集であってはならない。
いまこそ議会広報を改革しなければ、
本当の議会改革にはならないことを認識することですと結びました。
★( )内は上ノ国町議会広報の編集現況です。
お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
