2011年02月11日
2011年02月11日
ばらまき批判「許し難い」=藤井副長官
ばらまき批判「許し難い」=藤井副長官
藤井裕久官房副長官は11日、神奈川県茅ケ崎市内で講演し、野党が民主党の看板政策である子ども手当や農家への戸別所得補償を「ばらまきだ」と批判していることについて「ばらまき説を言う人は経済の実態の変化が分かっていない。実に許し難い」と反論した。
藤井氏は、大規模な公共事業を実施しても高度成長期のような国民所得の増加は望めないと指摘。その上で「だから直接消費する人に直接お金を渡すということをやり始めた。これは自信を持ってやっている」と強調した。
(時事通信 2月11日(金)15時57分配信)
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2011年02月11日
大村氏へ秋波…愛知県議選、公認・推薦求めて
大村氏へ秋波…愛知県議選、公認・推薦求めて
4月の愛知県議選(定数103)に向け、自民、民主両党の立候補予定者の一部が、知事選で大勝した大村秀章氏(50)が率いる地域政党「日本一愛知の会」になびき始めた。
自民現職が同会の推薦を求めたり、民主新人が公認を返上し同会からの出馬を模索したりしている。知事選史上2番目の150万票という大量得票の余波は、今後さらに広がりそうだ。
大村氏の地盤だった愛知13区の自民現職は10日、事務所開きを行い、来賓として大村氏を招いた。同会の推薦を受ける考えで、「大村さんとの付き合いは長い。推薦をもらえるなら、いただきたい」と語った。
13区以外の現職県議の一人も同会推薦で出馬する方針を固めている。「知事選で民意が示された。積極的に改革に取り組んでほしいし、それを支えていきたい」と話し、すでに後援会の了承も得ているという。
この日、開かれた自民党県議団の緊急総会では、「日本一愛知の会と連携するために、県連は大村氏と話せる環境を作るべきだ」などの意見が出され、県議選を見据えて大村氏と対立する県連執行部の退陣を求める声が相次いだ。
(読売新聞 2月11日(金)9時4分配信)
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2011年02月11日
首相、決別宣言 薄氷「3分の2」を自ら割る
首相、決別宣言 薄氷「3分の2」を自ら割る
「裁判が終わるまで党を離れてくれないか」-。菅直人首相(民主党代表)が10日、小沢一郎元代表に離党を勧告した。乾坤一擲(けんこんいってき)の決別宣言だったが、小沢氏は完全に黙殺。首相の2度目の直談判は党内の亀裂を決定的に深めただけに終わった。(船津寛)
小沢氏は10日夜、東京・大手町の料理店で鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長と夕食をともにした。
「厳重注意処分ならば分かるが…。相当厳しいことを言ってくるかもしれんな」
輿石氏が、14日の党役員会で厳しい処分を下される可能性を厳しい顔つきでほのめかすと、小沢氏は気にもとめない様子で久々に会った首相の印象をこう漏らした。
「菅さんの表情がいつもと違っていたなあ。ボソボソって感じで話をして。相当まいっているのかな…」
確かに首相は「3分の2」問題で頭を悩ませてきた。衆院で法案の再議決を可能とする「3分の2」議席の確保には最低318議席が必要だ。平成23年度予算案は憲法60条で衆院の議決が優越されるため問題ないが、予算執行に不可欠な特例公債法案や子ども手当法案など予算関連法案は参院で否決されれば、衆院で再議決するしかない。
現在、衆院の与党系は313議席。3分の2まで残り5議席だ。そこで首相が目をつけたのが、昨年5月に連立離脱した社民党の衆院6議席だった。
存在感を増したい社民には「渡りに船」だった。さっそく社民党の重野安正幹事長は10日の記者会見で「向こう側が話を求めてくればテーブルにはつく」と政権との予算修正協議に応じる方針を表明。阿部知子政審会長は、民主党の玄葉光一郎政調会長(国家戦略担当相)と会談し、14日からの協議入りを決めた。
政権の足元を見た社民党は“無理筋”の修正要求を突きつけた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設関連経費の取り下げや法人税減税の撤回はその最たるものだ。ある社民党幹部は政権との駆け引きを離婚訴訟の慰謝料請求に例える。
「最初に1千万円と言えば和解では800万円になる。500万円と言えば400万円になってしまう。だから初めから譲歩はしない」
衆院6議席の小政党にそこまで配慮を重ねてようやく到達する「3分の2」ラインだが、本当の波乱要因は足元に潜んでいる。
「予算関連法案の再議決で突然腹痛に襲われるかもしれないな…」
小沢氏に近い若手議員はこううそぶいた。意味するのは「腹痛」を理由にした棄権。小沢氏への離党勧告は“造反リスク”を誘発した。
そもそも薄氷の「3分の2」ラインは小沢氏自身の「賛成」も計算に入る。小沢氏の元秘書で民主党を離党した石川知裕衆院議員も与党系無所属にカウントされている。
それだけに民主党中堅は10日、「小沢切り」に動く首相を痛烈に批判した。「3分の2をかき集めようと必死になっているのに何でそれを壊すようなことを…。ネジがずれてるんじゃないの?」
加えて社民党にすり寄ったことで自民党など他の野党の協力はほぼ絶望的となった。首相が最重要課題に掲げる税と社会保障の一体改革も「絵に描いた餅」となりつつある。
3月末にも予定される予算関連法案の衆院再議決。これが政権のXデーになるよう時限爆弾を設置したのは皮肉にも首相自身だった。小沢氏に近い中堅は諦め顔でつぶやいた。
「もう予算なんて通らない。内閣総辞職だろう。そうじゃなかったら民主党解散だな…」
(産経新聞 2月11日(金)0時42分配信)
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