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2011年01月13日

12月議会一般質問再・再々質問と答弁


 昨年12月22日に開催された、平成22年第4回定例町議会の一般質問がほぼまとまり、
 議会広報第160号に編集される予定になっている原稿要旨を元に報告いたします。


▼質問・尾田孝人議員
 高齢者・子育て等福祉対策として光通信回線によるテレビ電話設置を
   

 光通信回線が、年度内に運用開始されることになっておりますが、高齢者世帯における事前予約と、それ以外の予約はどのような件数になっておりますか。
 光回線契約料金等はどのように試算されているのか。
 また、見廻りネットワーク対象の高齢者数と、安否確認等の実態は。
テレビ電話は、高齢者の日常的健康確認、子育て支援、障がい者の相談等ができるシステムとして活用できるものでもあり、テレビ電話の導入を図るべきと考えるが。

答弁・工藤町長
 ▼きめ細かな対応をしているため導入の計画はない


 これまでの事前予約は、約270件の申し込みがありましたが、世帯区分による把握はしておりません。電話やインターネットを利用するために必要な料金は、約7千円と試算しております。
 次に、見守りネットワーク対象者は、現在75名となっており、緊急通報システムを、150名に設置ししております。さらに、子育て支援、障害者相談を含めまして、保健師、栄養士による健康支援及び地域包括支援センターの社会福祉士、主任介護支援専門員による総合相談支援等を実施しております。これらきめ細かい対応をしておりますので、テレビ電話の導入については計画しておりません。

再質問・尾田議員

 それぞれ氏名等で事前予約をなされていると思うのですが、なぜ把握できないのか。
また、事業実施において何世帯を目標にして、より有効に町民の皆さんが活用するという戦略もなければならないと思いますが、どのような計画をもっているのか。
 更に、高齢化率が高まっていく中でテレビ電話を有効に活用ことを提案をしているわけですけれども、今後はどうしていくのか。

答弁・疋田総務課長

 推進協議会の方で申込みを受付しているのが約200弱、NTTが独自に受付しているのが約70くらいで、申込みの段階での世帯区分等を把握するような申込みを受付していない。
 目標世帯数については、NTTの方で低廉で設備投資ができたことにより300世帯を超えれば概ね維持管理や設備投資の経費は捻出できると判断しております。

答弁・岡保健福祉課長

 安否確認や見守りネットワーク、高齢者の実態把握訪問等、いろいろな方法が必要で、やはり訪問活動というのが非常に大切です。
 人海作戦でもう少し細かくやっていける可能性がありますので、今後も手を尽くしていきたいと思っております。

再々質問・尾田議員

 見守り隊自体が高齢者になってきている状況や、人と接することで自分のプライバシーを守りたいと思う方々もいるわけですから、そういう点では高齢者の皆さんにアンケートをとって希望など伺ってみるということも必要ではないか。

答弁・岡保健福祉課長

 今後の検討課題にしたい。

▼質問・尾田孝人議員
 中継カメラを設置して町情報を全国・全世界へ発信を


 今日の情報化時代には、瞬時に町の様子等を発信するシステムの構築は、必然的に求められているところであります。光通信回線を活用し、夜明けの塔や道の駅、天の川沿いほか、町内に数カ所の中継カメラを設置して、わが町の様子をライブ中継するシステムの導入を図るべき。

答弁・工藤町長 
 ▼地域活性化交付金で実施したい 


 来年3月からは、本町においても光高速ブロードバンド通信が利用できることから、ライブカメラの設置については是非実現したいと考えております。
今後、設置場所等を検討した上、改めて議員皆様にもご協議申し上げたい。

再質問・尾田議員

 新年度の予算に計上して事業実施を進めていくという位置づけをされるのか。

答弁・疋田総務課長

 地域活性化交付金で実施したいと考えております。

▼質問・尾田孝人議員
 観光振興施策実現のために観光協会の体制強化を 
 

 観光振興計画においては、わが町独自の取り組みだけでなく、広域的観光連携体制の充実強化も重要であります。そのためには、観光協会の体制強化とその果たす役割は、一層求められているところでありますが、第5次総合計画では、観光団体の育成強化についての具体性が明確であるとは言い難いものであります。

 観光協会は、協会の意志決定に基づき事業を、商工会に委託して実施を行っているのかどうか。
 町は、観光協会に今年度当初予算で、377万円の補助金を交付していますので、どの様な実態にあるのか。
 また、観光協会は自ら事務局体制を確立して運営するか、又は観光振興公社がその任を果たすべきことを提案するがどうか。

▼答弁・工藤町長
 現在の体制を維持しながら各広域観光団体と連携
       

 体制強化については、観光協会からの要望があり、昨年10月から平成24年3月までの2年半を事業期間とする国の補助事業の採択を受け、2名の職員を配置し、体制強化を図っている。
 観光協会及び商工会から事業を委託して実施していると報告を受けている。

 事務局体制の確立については、先行き不透明な社会経済情勢や観光関連事業者等を取り巻く環境の現状を鑑みますと、当面、現在の体制を維持しながら各広域観光団体と連携を図り、観光振興を推進して参りたい。

再質問・尾田議員

 観光協会では、2名の臨時職員が配置されたが、24年度からは独自の事務局体制が確立されていないまま、第5次総合計画を進めていけるのか。
 また、北海道商工連は市町村の観光など他の団体の事務の受託をしてはならないと、指導しているが、商工連の指導通達を行政がどう認識し、観光協会が商工会に事業を委託していることは問題がないのか。

答弁・伊勢水産商工課長

 農業・漁業の体験ということで、昨年の夏より文殊を起点として徐々に準備を進めている。
 また商工会の受託に関しては、指導通達について認識しておりません。逆に自己財源がないことから、各自事業を実施して自己財源の確保をする方針も打ち出されていると聞いており、24年3月までは現体制のまま進めていきたい。

再々質問・尾田議員

 観光協会の事務局体制を強化するのか、もしくは観光振興公社が中核になって広域連携の柱になり、重要な役割を果たすような体制を是非とってもらいたい。
 それは上ノ国町の経済の振興にも観光産業の振興にもつながっていくのではないか。

答弁・伊勢水産商工課長

 ご指摘されていることは正直我々も目指すところであります。ただ、観光協会、もんじゅ等含めましても一番重要なのは、専門的な知識を有する人材確保と考えております。また、体制についても観光協会とも協議しておりますし、さまざまなPR情報発信もしています。そういった中で今後も人材確保ができるのかも含めまして十分検討して次につなげていきたい。

▼質問・尾田孝人議員
 天の川中央地区中山間地域総合整備事業に係る再整備の事業費増は


 平成21年度天の川中央地区中山間地域総合整備事業は、新村地区と中須田3区地区が事業実施され、同年度に事業検査が終了しています。
 同地区の多くの箇所で収穫作業が終わった後に、手直し等の再工事が実施されていますが、工事施工過程上で問題が発生して、検定終了後に新たな工事費を費やして、再工事をなされているのか。

▼答弁・工藤町長
 受益者と打合せを行い手直し工事を実施


 平成21年度に実施された新村及び中須田三・四地区については、平成22年春の農作業において、一部ほ場で水はけが悪くぬかるんだ箇所が発生し農作業に支障をきたしている状況にあったことから、受益農家と打合せを行い、収穫作業後に工事費をかけて手直し工事を実施したところであります。

再質問・尾田議員

 工事設計段階で土地の状態を把握するためのボーリング調査を行って事業が実施がなされてきたのか。また、手直し工事の事業費の負担は。

答弁・太田農林課長

 ボーリング調査等は実施しておりません。手直し工事費の増につきましては、農業者と打ち合わせして実施しており、5万円程度と聞いております。

再々質問・尾田議員

 23年度の事業においては厳しくチェックし工事施工完了後に農家の皆さんが安心して耕作できるような整備の確立を進めていくべきだと考え、ぬかるみの生じないような対策を講ずるべき。

答弁・太田農林課長

 調査設計時点で旧水路沿いに関し、事業主体であります北海道に対し設計上、積算するように申し入れを行う。

▼質問・尾田議員
 地域総合整備事業完了後における地域農産物産地化形成の確立は


 天の川中央地区中山間地域総合整備事業は、6億7千万円余りの事業費を投資して、約90ヘクタール以上のほ場整備が平成24年度に事業完了する計画になっております。
 同事業が完了後、産地間競争に打ち勝つ、わが町の特性ある地域農産物がどのように生産されることになるのか。

▼答弁・工藤町長
  農業経営の安定につながる


 同事業完了後には、水稲や麦・大豆を中心に、馬鈴薯、キヌサヤエンドウ、ブロッコリーなど、本町の特性ある地域農産物が生産されるものと考えており、ほ場の集約化と用排水分離による排水条件の整備などにより、作物生産向上や営農経費軽減などの効果が期待され、農業経営の安定につながるものと考えております。

再質問・尾田議員

 水田耕作面積と畑作面積及び輪作体系はどのようになっているのか。
 また、高収益をあげる農業生産の体制について農業者との協議や行政がどういう方向付けをしているのか。

答弁・太田農林課長

 現在、水稲につきましては約40%、麦・大豆につきましては30%、残りが馬鈴薯、キヌサヤ、ブロッコリー等でございます。
 輪作体系につきましては麦・大豆につきましてはおよそ2・3年サイクルで輪作体系をとっている状況です。

再々質問・尾田議員

 現在、他の農産物で収益を上げていく戦略を組む上で、麦・大豆、馬鈴薯ともう一作どのような方向で4品目のサイクルを組み立てていくことは農家の皆さんも大変苦慮していると思います。
 そういう点では行政や指導機関のアドバイスを受けながら、農業者の皆さんが安定的な経営体制をとっていくのかという方向付けを行政と農家とが協議し農業の振興を図るべき。

答弁・太田農林課長

 収量が上がっていない状況でございますが、特色ある作物を栽培することがこれから必要であると考えており、関係団体、農業者と協議しながらそのための支援について検討して参りたい。

▼質問・尾田議員
  携帯電話等不通町内地域の解消を


 わが町は、道道江差木古内線を新幹線へアクセスする檜山の幹線道路と位置づけし、多方面にわたる経済的物流発展への方策を持たなければなりませんが、木古内町吉堀地区から町内宮越地区間に、携帯電話の受発信の不通箇所があります。
 各携帯電話通信会社等に、通信不通地域解消のために、木古内町と連携をして働きかけの行動を取るべきでは。

▼答弁・工藤町長
   解消を図ることは必要


 道道江差木古内線については、北海道新幹線開業とともに重要路線に位置付けられることは周辺自治体の認識も一致しているところでございます。当然、各携帯電話会社もこれまで以上にこの箇所での不通解消を図るものと思われます。
 本町としても携帯電話不通地域の解消を図ることは必要と考えておりますことから、道道江差木古内線整備促進期成会での要望など様々な機会を通じてお願いして参りたい。

再質問・尾田議員

 期成会の中でも上ノ国と木古内は特に関係する町として強力に連携してこの不通携帯電話の不通箇所の解消のために改めて独自の行動をとっていくべきではないか。

答弁・疋田総務課長

 江差町も含めてさまざまな部分で連携が必要と考えておりますので、3町という枠組みの中でいろいろ活動していきたいと思っております。

再々質問・尾田議員

 携帯電話の不通解消の為に携帯電話会社にアンテナ設置の要望活動を実施されているのか。

答弁・疋田総務課長

 今後、要望活動の中に盛り込んで実施して参りたい。

▼質問・尾田議員
  時が急がれる町史編纂はどうするのか


 第5次総合計画では、平成23年度より26年度までの4年間に1100万円の概算事業費で、伝統文化・民族資料編纂事業を行うことになっています。
 この事業計画には、改訂版上ノ国町史の編纂事業も実施することにしているのかどうか。
 また、町総合計画や教育計画でどのような議論をされ、この間に新たに収集や探索された資料はどのような物や件数となったか。

▼答弁・金子教育長
  準備を進めて参りたい


 町史編纂の資料として、歴史資料の探索や蒐集はもとより、失われつつある民俗文化資料をできる限り収集することも、非常に重要な事業であると考えております。
 したがいまして、大きな町史編纂事業という文脈の中に位置づけられるものでありますが、基本的に別個の事業と考えております。

 また、町総合計画や教育計画での議論としましては、現在進めております「史跡上之国館跡保存管理計画」の策定後に、順次近世から明治期の文献記録類を丁寧に渉猟し、地道に目録等を作成し、町史編纂に向け、いわゆる郷土史を研究し、業務を遂行すべく専門的知識を持っている人材の確保を図りつつ、作業チームを編成するなどして取り組まなければならないと議論してきているところであります。
 この間新たに蒐集・探索した資料は極めて少なく、今後とも町史編纂への準備を進めて参りたいと考えております。

再質問・尾田議員

 郷土史の研究をする業務を遂行できる専門的な知識を持っている方が、町内にどのくらいいるのか、そして外部の専門家も招聘して町史の編纂に携わると思うが、どういう見通しになっているのか、またあわせてこの史跡の上ノ国館の保存計画についてもどういう方針をもって策定にかかっているのか。

答弁・渡部教育委員会事務局長

 町史編纂に係る人材の確保の問題については、残念ながら現在町内にはいない。また、外部から招聘するということも難しい。
 保存管理計画で区域設定をし年度内に作成する。その後で具体的に町史策定とういうスケジュールが立てられるのかどうか、スタッフの問題もありますが検討してまいりたいと思います。






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Posted by おだっちの菜の花油 at 18:14Comments(0)議員活動